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佐藤恵美子(ピアニスト・音楽博士)

14年間の米国留学を経て、現在日本を拠点に、独創性と詩的な表現を活かした演奏活動を展開しているロベルト・シューマンをはじめとするロマン派の研究を中心に、古今東西のロマンティシズムをテーマに演奏、創作活動を続けている。

幼少期から、谷川有美子のもとでジョセフ・レヴィーンのピアノ奏法(ロシアンメソッド)を学ぶ。同志社女子大学学芸学部音楽学科にてフロリカ・ムジチェスクの弟子スヴェトラ・プロティッチに師事。松下紀美子美子奨学金、石村雅子賞、新島賞を受賞。

卒業後渡米。ニューヨークのマネス音楽院にてアルカディ・アロノフに師事、修士号とプロフェッショナルスタディ・ディプロマを取得。メリット奨学金を授与される。

ニューヨーク市立大学大学院センターにて音楽演奏博士号(ピアノ実技&論文)を取得。同大学院では弟子モーレイ・リットに師事した。

ニューヨークにて数々のソロ・リサイタル及び室内楽コンサートに出演。2003年から2007年にかけてのソロリサイタルでは、シューマン作品を中心としたプログラムに取り組み、2012年にはオール・シューマン・プログラムでのリサイタルを行った。

ニューヨーク市立大学大学院センターの博士論文「ロベルト・シューマンのソナタと幻想曲の最終楽章について」では、カラーを使ったグラフを用いた楽曲分析、フロイトの心理分析を題材にした解釈、楽曲の仕組みを小説や映画の構成と比較した視点を高く評価され、 バリーブルック論文賞に ノミネートを受ける(論文アドヴァイザー:チャドヴィック・ジェンキンス博士)。

また、在米中は、グレートネック音楽院でピアノ講師を、ニューヨーク市立大学クイーンズ校アーロン・コープランド音楽院にてピアノと室内楽の非常勤講師、声楽科レパートリークラスのコラボレーティブ・ピアニストを務めた。2010年同大学の夏の音楽祭では「シューマン・詩人の恋プロジェクト」の音楽監督兼ピアニストを務めた。

2015年3月、博士号取得を機に帰国。2016年、同志社女子大学音楽学会《頌啓会》より助成金を授与され、アルカスホール(大阪)にて、日本初のソロ・リサイタル「ロマンティックな夕べ」を開催。自身の長年のテーマであった「ロマンティックとは何か?」という問いのもとに、ロマンティシズムにまつわる作曲家の作品を演奏。

2019年秋、自身の長年のテーマであるロマンチシズムをモティーフに、初のピアノ・ソロアルバム「ロマンティック・モメント」をラプトサウンドよりリリース。このアルバムではプロデューサーとしてもデビューした(共同プロデューサ:瀬口晃平)。

2022年より自身の演奏の映像と音の同時収録を行い、これを基に映像作家の瀬田大史らと共に『ポエティカ』を制作、現在もシリーズとして製作を続けており、作品を自身のYouTubeチャンネルにて公開中。

現在ソロに加え、国内外アーティストとのコラボレーション、現代音楽の作品初演も積極的に行っているほか、チャリティーコンサートの演奏(ニューヨーク・シカゴ・京都)、米総領事公邸(神戸)における演奏、米国大使館主催による学生国際交流イベントにてパネリストとして参加、マスタークラスの通訳、公演プログラムノートなどの翻訳を手がける等、国際交流・異文化理解の促進のための活動を展開している。

 

これまでにピアノを アルカディ・アロノフモーリー・リットスヴェトラ・プロティッチ、 イリーナ・モロゾバ、谷川有美子、蜂谷葉子

室内楽を ダニエル・フィリップストッド・フィリップスアン・セッツァーマーシー・ローゼンロルフ・シュルテ

現代音楽奏法を ウルスラ・オプンス

楽曲分析を 中村典子カール・シャクター の各氏に師事。

また、マネス音楽院在学中、推薦により チャールズ・ローゼン のマスタークラスを受講。

 

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